SONG/まぼろし -Illusion-



まぼろし



だってあなたがいるんですもの
生きていけないの

割れた爪の間に赤い棘がささくれだって痛いから
カミソリの刃を2枚 口に含んで私死ぬの

錆びた血の涎がこの白いユリの花の上に滴り
悲しみの幾分かがあなたに伝わればそれでいいの
あなたの優しい仕打ちが心底こたえて

わたしもうだめ

*

どうしてそんなにあなたやさしいの
炎の様な言葉で私を凍えさせるの
いつの間にかあなた無しでは生きて行けなくなってたわ
すべての自信を無くしたの 生きて行けないの
だってあなたがいるそれが全てになってしまったの

でもあなた
まやかしのラブレターを幾百 幾千もお書きになって
私が有頂天になっていく様を喜んでご覧になっていた
馬鹿だと思っていた
笑ってた

私の恥ずかしいすべてをみんなにおっしゃってた

愛されている

そう思い上がり油断してた私が愚かね
でも誰も責められないでしょう

あなたの遊戯を私が勘違いしただけなんだから

恋は幾万の裏切りを経て死の床につくのね

身勝手に苦しむ醜く年取った女に同情は禁物
要らないわ

もう何も要らないの

鈍感な女には恥ずかしい拷問が似合ってる
だけど私平気
切れた粘膜が痛い痛いって泣いているだけだから

泣くだけ泣いたらそれで気がすんで私行くの
でもあなたはきっと私の前にその優しそうな姿でまた立ちはだかる

あなたはそういう人

傷付く女の前に 何ごともなかったように優しく手をさしのベ
そしてまたもずたずたにするの

悲しい

そんな思いをしてもなおもあなたを見たい私が悲しい

あなたをずっと見続けていたい私が悲しい

だからカミソリの刃を2枚口に含んで私死ぬの
だってあなたがいる限り私の幸せは来ないんですもの
ベロに絡む真紅の痛み
地獄まで滴る錆びた血の涎

*
あなたへの恨みが今は全てよ



作/テイジンチャナ





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